2026年度残雪期合宿

1.日程
2026年5月1日(金)ー5月8日(金)

2.対象
白馬岳・栂海新道

3.メンバー
4 年⼤元(CL)、3 年柴⼭(気象)(SL)、2 年、三⽥村(医療・装備)、⾦⼦(⾷料)、5 年吉澤

4.概要

5/1
13:00 部室集合〜15:30 部室を出発〜16:00 あずさ出発〜20:57 ⽩⾺駅着 22:30 ⽩⾺駅 駅で就寝
19 時 30 分頃早稲⽥発の電⾞に乗るため、16 時に部室に集合した。団装や個装をザックにパッキングした。 ⽩⾺駅でステビバ。

5/2
5/2 晴れ (⽩⾺尻)8℃
6:00 起床〜6:30 タクシー〜7:10 猿倉⼭荘〜7:40 登⼭開始〜9:00 ⽩⾺尻⼩屋〜9:30 幕営 完了〜10:00 訓練開始〜15:00 訓練終了〜翌⽇以降の話し合い・⼣⾷〜20:00 就寝
6:00 に起床し予約していたタクシーに⽩⾺駅から乗り込んで、猿倉⼭荘に向かった。午前中は荒れるとの予報であったが、快晴である。7:10 に猿倉⼭荘に到着し、着替えやパッキ ングなどを済ませて、7:40 に出発した。⽩⾺尻⼩屋の直前まで雪はあまりなく、林道の端にある程度であった。⽩⾺尻⼩屋周辺まで来ると⼀⾯が雪に覆われていたが、しっかりとした踏み跡があったため、つぼ⾜で進むことができた。9:00 に⽩⾺尻⼩屋に到着後、幕営 地の選定を⾏った。計画では翌⽇ 5/3 に頂上⼩屋まで上げることになっているが、5/3 午 後から 5/4 終⽇にかけて⽩⾺は⼤荒れの予報であることから、天気が回復すると予報され ている 5/5 朝まで⽩⾺尻⼩屋周辺で幕営する可能性が⾼いことを確認した。⾵をしのぐこ とができ、落⽯のない、⼩さくなだらかな丘のような場所の脇にテントを設営した。10:00 から 14:00 まで訓練を⾏った。コンテ・クレバスレスキューを急な斜⾯で⾏った。下界で訓練したことを雪上で実践的に⾏うことで理解が深まり、それぞれの技術の実⽤性を⾼めることができた。訓練終了後、再度翌⽇以降の計画の話し合いを⾏なった。翌⽇ 5/3 は午後から天気が荒れるようであるため、早めに就寝し、翌朝は午前中に訓練をしっかり⾏うこととした。5/4 は終⽇停滞、5/5 に雪倉岳避難⼩屋〜朝⽇⼩屋間を⽬指すこととした。 幕営地の脇にある沢で⽔を汲み、鍋を⾷べて 20:00 に就寝した。

5/3
晴れのち⾵⾬ (⽩⾺尻)2℃
4:00 起床〜4:55 出発〜5:25 訓練開始〜12:30 訓練終了〜19:30 就寝
4:00 に起床後、素早く⾷事や準備を⾏った。この⽇は前⽇の予報から午後から天気が崩れ ることがわかっている。午前中にクレバスレスキュー・コンテ歩きの訓練を⼗分に⾏いたいと考えていた。5:25 から訓練を開始した。事前に計画していた訓練を順次⾏い、10 時前には全員がクレバスレスキュー・コンテ歩きを素早く⾏うことができるようになった。時 間があったため、雪上での負傷者の救助訓練・ザックでの救助訓練も⾏った。柴⼭がモントケンで得てきた知識を我々に還元してくれ、より充実した訓練となった。予定していた 訓練を消化した後の 12 時をすぎた頃から、重たい雲が空を覆い始めた。そのため、訓練を終了とし、各⾃、個装整理や⽔汲みなど⾬に備えた。13 時半ごろから⾬が降り始めた。 ⼣⽅にはテントが浸⽔し、⾬漏りもするほどの⾵⾬となった。天気予報・天気図から翌⽇は停滞することとした。翌々⽇5⽇は快晴で⾵も弱い。5⽇に遅れを取り戻すように努⼒ することに決めた。⽩⾺岳から朝⽇⼩屋間で幕営可能な地点を洗い出した。雪倉岳避難⼩屋 TS・⾚男⼭前のコル・朝⽇⼩屋のいずれかで幕営することを決めた。雪倉岳避難⼩屋 13:30(朝⽇⼩屋へ)・15:00(⾚男⼭前のコルへ)、⾚男⼭前のコル 15:30 をタイムリミット に設定した。距離的には雪倉岳避難⼩屋 TS での幕営が最も可能性が⾼いことを確認した。⼣⾷でペミカンを⾷べ、浸⽔や⾬漏りの対策をしっかり⾏い、やることもないので 19 時半には就寝した。

ザック搬送

ツェルト搬送

5/4
朝⼀時的に曇り以後暴⾵⾬ 8℃
4:30 起床〜終⽇停滞〜19:00 就寝
4:30 に起床し、朝⾷を取った。外はほとんど⾬が降っていなかった。予報・天気図では⼤荒れであったため、これは擬似好天だろうと思われた。擬似好天の時間を使って、外でストレッチなど⾏った 11 時ごろから天気は再び悪化した。1500m ほどの地点に幕営してい たが、それでのみぞれまじりの⾬が降っていた。気温も急激に下がった。明⽇は⻑時間の⾏動となると予想される。起床時刻は 3:30とした雪渓の状態や落⽯を視認できる程度に明るくなってから出発したいと考えたからである。早めに⼣⾷をとり、19 時に就寝した。

天気図作成

5/5
快晴(⽩⾺尻)−4℃ 3:30 起床〜5:00 出発〜13:00 ⽩⾺岳⼭頂〜14:00 三国境〜16:00 雪倉岳避難⼩屋 TS 幕営 〜20:00 就寝
3:30 に起床し、素早く準備や朝⾷を取ることができた。テントはびしょ濡れであったが、 個装は⾬対策をしておいたおかげで濡れずに済んでいた。5:00 に出発し、快晴の⽩⾺⼤雪渓を登る。前⽇の深夜は雪だったようで、⼩粒でサラサラな新雪に覆われていた。朝雪が しまっているうちに⼤雪渓を抜けたい。歩き始めると暑くなったため、⾐服の着脱や⽔分補給をこまめにした。歩き始めて 1、2 時間経った頃から三⽥村が遅れ始めた。⾬にぬれ てかなり重たくなったテントを持っているのは彼であり、かわいそうではあるが、早く歩 くよう声をかけた。雪渓を登り切るのに約 6時間を要してしまった。コースタイムが 5時間弱だったことを考えると遅かったと⾔わざるを得ない。残雪期の重たい装備や⾼い気温、厳しい陽光に耐えうることができるような体⼒を錬成しなければならない。⽩⾺岳で 写真を撮影したのち、雪倉岳へ向けて歩き始めた。時間的に雪倉岳避難⼩屋 TS で幕営することとなる。三国境あたりで休憩したい際に、⼤元と⾦⼦に熱中症あるいは脱⽔症状の ような兆候が出てきた。こまめな休憩で⽔分補給をしていたが、⼗分ではなかった。翌⽇からは各休憩 200ml 程度の⽔分補給と塩分タブレットを必ず⾷べることを決めた。雪倉岳 避難⼩屋 TS までの稜線は夏道と雪上の連続になっていた。セラックも多く⾒受けられ、 気を抜かずに歩いた。16:00 に雪倉岳避難⼩屋 TSに幕営し、⽔作りや物乾を⾏った。翌⽇は朝⽇岳を通過後、⿊岩平、栂海⼭荘のいずれで幕営をするかを検討した。⿊岩平12:30をタイムリミットとした。⼣⾷をとり、20:00 に就寝した。

大雪渓

天狗菱 ヒマラヤのよう

5/6
快晴(雪倉岳避難⼩屋)−1℃
4:00 起床〜5:30 出発〜6:30 雪倉岳〜11:50 朝⽇岳〜15:30 ⿊岩平幕営(⿊岩⼭⼿前)〜19:30 就寝
4:00 に起床し、5:30 に出発した。TS から雪倉岳までの登りは上部まで夏道が出ていたた め、アイゼンを履かずに出発した。順調に雪倉岳まで進み、6:30 雪倉岳に登頂した。頂上で写真を撮り、休憩したのち、朝⽇岳に向けて歩き始めた。⻑い下りである。登⼭道がセラックの 100m ほど下をトラバースしている箇所があった。上部をこまめに確認しつつ、 素早く通過した。2 時間半ほど下り、朝⽇岳⼭頂に出る急登に差し掛かった。緩くなった雪に⾜を取られないよう、注意して登った。朝⽇岳の登頂にも想定以上の時間を要してし まった。登りで、⼤元と柴⼭が⾜⾸を捻挫したが、歩けないほどの痛みではなかった。登頂後、テーピングでの固定を施した。この時点で⿊岩平に幕営することが決まり、これを⽬指して進んだ。下り始めは夏道が出ている地点と雪に覆われている地点が交互に現れ、 アイゼンを外す(付ける)の判断が難しかった。先の道を眺めながらアイゼンの着脱判断を⾏った。朝⽇岳から⿊岩平までの道中の中盤以降は登⼭道が完全に雪で覆われていた。 どんどん標⾼を下げていき、15:30 に⿊岩平に到着し、幕営を⾏った。近くに沢が出てお り、それを飲料⽔・調理⽤の⽔とした。天気がよく、装備を乾かすこともできた。翌⽇は⿊岩平からの休憩時間を含めない⾏動時間が 7 時間ほどである⽩⿃⼩屋を⽬指すこととし た。⼣⾷などを済ませ、19 時半に就寝した。

雪倉岳山頂
この時は元気だった…

朝日岳山頂
顔が全員死んでいる

長栂山の先

黒岩平の夕暮れ

5/7
晴天⼀時曇り(⿊岩平)3℃
3:00 起床〜4:30 出発〜5:40 ⿊岩⼭〜7:20 サワガニ⼭〜9:30 ⽝ヶ岳〜9:50 栂海⼭荘〜11:10 ⻩蓮⼭〜12:20 菊⽯⼭〜13:45 下駒ヶ岳〜14:50 ⽩⿃⼩屋 TS〜20:00 就寝
3:00 に起床し、4:30 に出発した。あたりが明るくなったと同時に出発することができたが、標⾼が低いことに加えて気温も⾼かったことから 1 時間ほど経った時点で雪は緩くな った。⿊岩⼭を通過してからのアップダウンのある稜線上には雪はなく、コルに雪がある という状況が続いた。栂海⼭荘までは切れた稜線であったため、雪に出くわすたびにアイゼンを装着した。栂海⼭荘後もコルにのみ雪がついていた。この地点は広い尾根であり、 急ではなかったため、つぼ⾜で進んだ。⻩蓮⼭と菊⽯⼭の間のコルに⽔場があるという情 報を持っていたが、⾏ってみると雪に覆われており⽔場はなかった。気温が上がり、暑さとアップダウンにメンバー全員が疲弊した。急なアップダウンに消耗しながらも、14:50 に⽩⿃⼩屋に到着することができた。到着後、明⽇進む道に雪があることを認めた。その 雪を使ってすぐに⽔作りを始め、⼣⾷をとり 20 時に就寝した。

黒岩平を出発する

栂海山荘でカナダ生まれニキと出会う。同学年だった。

白鳥山 素晴らしい景色

5/8
曇り⼀時弱い⾬ (⽩⿃⼭)5℃
4:00 起床〜5:20 出発〜8:00 坂⽥峠〜9:20 尻⾼⼭〜10:30 ⼊道⼭〜11:30 栂海新道登⼭⼝= 下⼭
4:00 に起床後、素早く準備をおこない 5:20 に出発した。歩き始めは雪であったため、ア イゼンをつけて⾏動を開始した。1 時間ほど下ると雪は完全になくなった。坂⽥峠で久しぶりの道路と交錯した。この辺りから⼭容は低⼭そのものであり、終わりが近づいてきたことが感じられる。全体のペースは上がっていった。⼊道⼭⼿前で⼤元が6⽇に痛めた左⾜⾸が強い傷みを発し始め遅れてしまった。⾼校⽣の頃に靭帯を切っている左⾜⾸である ため、慎重に急な下りを進んだ。波の⾳が徐々に⼤きくなり始め、⾞が⾛る振動を感じら れるようになり、感覚的に登⼭⼝が近いことがわかる。11 時ごろから弱い⾬が降り始め た。残り少ないが、念の為にレインウェアやバックカバーを取り付ける。11 時半に栂海新道登⼭⼝に到着した。

ついに親不知。大元さんは足首を痛め喜ぶ余裕なし。

文責:大元 写真、コメント:柴山