我々、早稲田大学山岳部の登山のコンセプトは「オールラウンド」です。「オールラウンド登山」とは何か?例えば、夏は縦走、ロッククライミング、沢登り、冬はスキー、アイスクライミングという具合にその季節に応じた「旬」な活動を行なうことで、私たちは一年を通して自然と戯れています。そして私たちの登山は、日本のみならず世界中、山がある場所ならどこまででもスケールを拡げて行われています。このように季節や場所を変えて山に挑戦すること、それが我々の目指すオールラウンド登山なのです。
 また「いつでも」「どこでも」山登りをするためには、多岐にわたる技術と知識の獲得、どのような環境にも対応できる体力と精神力が必要とされます。そのため雪山や岩場での訓練合宿や勉強会、そして日々の練習を行ない、それらを鍛錬していきます。またOBによるバックアップや、創部以来100年にわたる膨大な経験の蓄積により、安全な登山を行なうための万全な体制が整っております。
 ここで一年間の大まかなスケジュールを紹介します。

 各合宿の合間には個人山行(部員数名で行なう山行)も行なわれ、部員の主体的な活動が認められています。また海外山行も行なわれています。

早稲田の山

2019年残雪期合宿の様子

登山は自然が相手です。命にかかわる危険が常に付きまといます。例えハイキングでも、木の根に躓いて谷底に転落すれば、死亡する可能性もあります。こうしたリスクは、そこが山である限り、ゼロにすることはできません。つまり、山のリスク管理は最終的に自己責任ということになります。これはどんな団体に所属して登山をしても同じことです。しかし山岳部では、リスクを低減させることは出来ると考えています。そのために、以下のことを実践しています。

トレーニング

山登りは体力が基本です。体力に余裕があれば、行動にも余裕が出ます。このため1週間に数回、ランニングや筋力トレーニングを行っています。

勉強会

登山の危険性や安全確保のための技術などについて学ぶ勉強会を、随時行っています。

訓練合宿

歩行や岩登り技術、雪上での生活技術など、登山では様々な技術が要求されます。山岳部では、こうした技術を体系的に学べるよう、合宿に取り入れています。

コーチ会と準備会

山岳部には1人の監督と7人のコーチがいます。みな山岳部OBです。月に一度開かれるコーチ会では、山行計画に無理がないかなどをチェックしています。また合宿前には、監督とコーチが参加しての準備会が3回開かれ、準備に抜かりがないかチェックしています。

山岳部部室は戸山キャンパス36号館の地下一階にあります。 我々と直接話してみたいなど、何か御座いましたら事前に連絡の上、お気軽にお越し下さい。御連絡はtwitterまたはinstagramにてお待ちしております。お気軽にどうぞ!!

早稲田大学東伏見キャンパスから歩いてすぐのところに山岳部の合宿所があります。 最大で4名が生活でき、寮費はなんとタダです(光熱費は割勘)。 築30年と少々古いですが、木に囲まれた趣のあるロッジのようです。

神ノ田圃 早大小屋
長野県白馬の栂池に山岳部のヒュッテをもっています。こちらはまだ新しく快適な建物です。主に冬山合宿でスキーをする際に使用します。

外壁に「WASEDA」の文字が刻まれている。
室内の様子。超快適。天国。