2017年度春山合宿
[経緯]
かねてから飯豊連峰には独特のオーラを感じていた。その名の響きからなのか、なんなのか…。とにかく「いつか登りたい!」そんな風にぼんやりと頭の片隅に置いてあった。その「いつか」は意外にも学生時代にやってきた。昨年6月に剱岳を春山の対象から外すことがコーチ会で決定されたためだ。
レベルの高い登攀ができないなら、雪と格闘する重厚長大な縦走をやってやろうと思った。できれば、来年度に向けて経験値を蓄積するためにも、記録の少ない山域のほうが良い。ーー「飯豊連峰だな。」頭の片隅に置いておいた山の名前が不意に浮かんできたのだ。
冬期の飯豊連峰縦走に向け、創刊号から2000年代までの岳人や山と渓谷を全て調べ上げ、記録をかき集めた。これを参考にし、山形県長者原から西俣尾根を経て主稜線を縦走し、三国岳から松ノ木尾根を下降するルートに決定した。
計画に万全を期すため、冬山合宿で西俣尾根の偵察を行い、いよいよ春山合宿で飯豊連峰縦走へと挑戦した。