2022年度 新雪期合宿

1.日程
2022年12月12日(月)~12月15日(木)

2.対象
富士山吉田口

3.メンバー
岩波C.L. (2年・装備)・上村(1年・食料)・吉澤(1年)・真道コーチ・小池コーチ

4.概要

12/12 天気:晴れ

18:00部室集合~21:35部室出発~22:15バスタ新宿出発~0:10富士山駅着~0:30就寝

18時に部室に集合して全員で装備チェック、荷分け、テレモスの作成をする。その後訓練場所の確認と天候が悪く風が強い予報の為、状況を見極め安全第一で訓練する方針を確認する。その後夕食を食べて、10時過ぎにバスタ新宿を出発。日付を回るころには富士山駅に到着し、バスの待合室で就寝。

12/13 天気:雪のち曇り 気温:0℃

5:50起床~7:00富士山駅出発~(タクシー)~7:30タクシー下車~7:45出発~7:52馬返し~11:24佐藤小屋TS~12:50佐藤小屋出発~14:15訓練開始(アイゼン歩行)~15:50訓練終了~16:30帰幕~20:30就寝

朝一のバスが到着する時間に合わせて起床した。天気は雨。7時に配車したタクシーで富士山駅を出発。標高が上がるにつれ、天気は雨から雪に変わった。中の茶屋と馬返しの間でタクシーを降り、準備をして登山開始。馬返しまではうっすら雪の積もった車道を歩き、馬返しで登山届を出し登山道へ。佐藤小屋までの道は大体5㎝ぐらいの積雪があったが、新雪であり柔らかくアイゼンは不要であった。歩き始めてしばらくすると、上村が遅れ始める。やはり病み上がりということもあり本調子ではないようだ。励ましながらなんとか佐藤小屋まで3時間半ほどで到着した。小屋が風防になるように小屋の横に幕営した。小屋には水作りに十分の雪があってよかった。1時前に訓練に出発。6合目の安全指導センターの西側の斜面で訓練をする予定だったが、数センチ新雪が積もっているだけで、訓練にむいていなかったので、さらに上部へ。登山道を上がり2500m付近の地点で、何とか訓練ができそうな場所を見つけた。狭いうえに雪も柔らかいため、適地ではなかったが、上部は風がかなりつよそうであり、さらに時間も14時を回っていたためたのでそこでアイゼン歩行を行う。16時前に訓練を終え急いでで下山。佐藤小屋は電波が通じたので、ヤマテンで予報を入手した。14日の明け方が風のピークであり、夜の時点でもテントが軋むほど風が強かったので、テントポールを抜き四隅を土嚢で押さえて飛ばされないようにして就寝。

やっと見つけた訓練場所。それでも適地ではない。

12/14 天気:晴れ/風強し 気温:0℃

4:00起床~(強風のため停滞)~9:15テント復元開始~12:40出発~12:50訓練開始(ツボ足・アイゼン歩行1h・支点構築0.5h・スタカット1h) ~15:40訓練終了~15:55帰幕~20:30就寝

4時に起床したがかなり強風であり、6時ごろにかけてさらに強まる予報であった為、風が弱まるまで待機。9時ごろに風が弱まりテントを修復。フライの張り綱の接合部が数センチ敗れた以外に、被害はなくテント本体は無事であった。朝食後万が一に備えてテントを小屋より1段下の期に囲まれた場所に移した。移動後、下山する小池コーチと別れて、訓練に出発。上部は風が強いので、佐藤小屋の横のすばるライン上部に訓練できそうな斜面が見つかったので、そこでツボ足とアイゼン歩行の訓練をする。もう少し練習したかったが、明日に回して、スタカットの練習に移る。斜面と道路を仕切る石垣の下が吹き溜まりになっており、唯一スノーバーがすべて埋まるところであったので、そこで支点構築とスタカットの練習をする。1年生2人にペアを組ませてスタカットを行ったが、システムは下界での練習の成果でしっかりと理解しており、ミスは少なかったが手袋をした状態でのロープ操作に手間取るところが多く、明日も練習する必要があるという結論になった。気象通報に間に合うように訓練を終え帰幕した。天気図は上村が作成した。帰幕すると、佐藤小屋のスタッフの方が小屋に来ており、1人500円で温かい便座のトイレを使用することができた。1年生に明日は朝から訓練ができることと明日は気象から1時間半で出発できるように協力して炊事をするように伝え20時半に就寝した。

↑ 訓練中の吉澤

12/15 天気:晴れのち曇り 気温:-2℃

4:30起床~6:03出発~6:15訓練開始(ツボ足1h・アイゼン歩行1h・スタカット2.5h・懸垂下降1h・確保三種0.5h)~12:28訓練終了~13:33佐藤小屋出発~14:50馬返し=下山

4時半に起床した。起きてから火をつけるまで7分半かかっており、結果出発まで1時間半を切ることができなかった。1つ1つの動作に無駄があったので、1つ1つの動作を素早くして少しずつ時間を短縮すれば、全体として大幅に時間が削れることを伝えて冬山合宿では起床から出発まで1時間でできるようにと伝えた。訓練は昨日と同じ場所でツボ足とアイゼン歩行を1時間ずつ行なった。だいぶ2人とも上達したため、スタカット訓練に移る。歩行訓練を行った斜面の上部にロープを伸ばした。スノーバーは埋まらないので、木に支点をとった。はじめは1ピッチ17分ほどかかったが4ピッチ目には目標の15分を切り13分33秒を記録した。支点となる木があるところまで6ピッチほどスタカットをして2ピッチ懸垂下降をして開始場所に戻った。その後確保三種の形を確認し、訓練を終了した。

訓練終了後はテントを撤収し下山開始。佐藤小屋より下は昨日の強風で新雪が飛ばされ地面が露出している部分が多かった。一部凍っている部分もあり注意しながら下山する。下山途中なんと明治の天野さんとかほの登山日記のかほさんにお会いした。15時前に馬返しまで下山した。風でゆきが飛ばされた影響で馬返しまでタクシーを呼ぶことができ、富士山駅に向かい全員でラーメンを食べ、解散した。お疲れ様でした。

↑ 1年生2人組。よく頑張りました!

5.総括

部員3人体制となっていろいろあったが、真道コーチと小池コーチの力を借り、合宿を完遂できた事は良かったと思う。1年生2人は初の冬山でとてもよく頑張ってくれたと思う。ただ一個一個の動作が遅いことが多々ある。冬山の生活技術は初めてで不慣れなこともあると思うが一歩一歩頑張っていこう。また私個人としても、初めてリーダーとして至らない点はたくさんあった。やはり部員が少ない分部員間のコミュニケーションはとても大切だと痛感した。
これから厳冬期に入っていくが3人力を合わせて気を引き締めて頑張ろう。  

(文責:岩波)