2019年度夏山合宿

1.対象: 定着合宿:北アルプス剱岳  縦走合宿:南アルプス(北沢峠~光岳~易老渡) 

2.期間:2019年8月3日~8月20日

3.参加メンバー:浅川(4年CL)、小野(3年SL)、中島(4年)、江口(2年)、真道(2年)、田代(2年)、小池(1年)、辻野(1年)、田中(1年)

① 8月3日 11:00部室集合~15:00部室出発~16:30高速バス発~22:00富山駅着~23:00就寝

部室にて最終の個装チェックを終えた後、団装と一緒にパッキングを行い、下落合駅近くのバス停から高速バスに乗車、富山駅へ向かう。富山駅に到着後夕食、翌日の朝食調達を行い、就寝。

出発前大学にて厳しい合宿の始まり

② 8月4日 5:30起床~6:10電鉄富山駅~9:30室堂~12:00別山乗越~12:30剱沢TS  (晴れ) 

 起床後電鉄富山駅から観光客で賑わうアルペンルートに揺られ、室堂へ向かう。室堂に着くと、バスターミナルは人であふれかえっており、観光客の好奇の目線が突き刺さる。ターミナル屋上の隅でそそくさと準備を済ませ早々に室堂を出発。雷鳥平で小休止を挟み雷鳥坂の登りにとりつくと、合宿初日の重い荷物にもかかわらず1,2年生ともに良いペースを維持して登り、雷鳥平から1時間半ほどで別山乗越に到着。休憩もそこそこに剱沢へと下る。幕営後浅川、中島で翌日の訓練場所の偵察を行う。野営場の周辺を歩き回っていると野営場のすぐ裏手に適当な斜面を発見。傾斜も強すぎず、上部に不安定な岩場も見られないため翌日の訓練場所に選定した。

めり込む肩紐に耐え雷鳥坂を登る

③8月5日 

・訓練隊:3:00起床~4:00出発~4:10訓練開始~15:00訓練終了~15:10帰幕

(訓練内容:キックステップ2hr アイゼン歩行7hr 滑落停止初期停止1hr) 

 昨日選定した野営場裏の斜面にて訓練を開始する。早朝は雪面が硬いため先にアイゼン歩行を行う。新人合宿同様にスノーバーを用いてスクエアを作成しその内部を歩かせる。雪上でのバランスが良いようでアイゼン歩行、キックステップともに安定した歩行を見せていた。雪面が緩んできたところで滑落停止、初期停止を行ったが、サンカップの影響で早い滑落速度は出せなかったためシステムの理解程度に留まった。午後に入り空荷でのアイゼン歩行になれたところで荷物を持たせ同様に雪上歩行を行う。訓練終盤ではかなり疲弊しているようであったが歩行は安定しているため現段階では及第点とし、翌日の訓練隊の行動を長次郎谷経由剱岳本峰と予定した。訓練隊がテントに戻ると同時に激しい夕立となり、濡れ鼠となった登攀隊を迎え、隊の行動を終了。

・登攀隊:4:10 出発~4:40 雪渓~5:00 平蔵谷出合~7:00 本峰南壁A2取り付き着~7:20 先発パーティ(中島、田代、小池)出発~7:50 後発パーティ(小野、真道、辻野)出発~12:00先発パーティ山頂着~12:56 後発パーティ山頂着、先発パーティと合流~16:00 帰幕

剣沢を夏道で下り、クロユリの滝から100mほど下ったあたりでアイゼンに履き替え、雪渓に乗り込む。雪渓の薄い部分や、上部からの落石、ブロック雪崩に警戒したルート取りで平蔵谷を登る。暫く登ると上のガレ場からヘルメット大の岩が転がってきたため回避した。本峰南壁A2の取り付きのテラスは分かりやすく、特に迷わなかった。テラスから山頂までは先発パーティ、後発パーティは同ルート、同ピッチで登攀した。先発パーティの1ピッチ目のリード中に右のルンゼで崩落があり、列車が通過するかのような轟音とともに車大の雪のブロックが切れた雪渓のポケットに落下していく様子に肝を冷やす。その後は順調にロープを伸ばす。6ピッチ目からはクライマーズライト側をトラバースするように登った。7ピッチ目でロープなしでも歩けそうな場所になったためロープをたたんだ。そこから100mほどトラバースすると縦走路に合流し、登頂した。平蔵谷を下降するには安定しないガレ場を下降しなければならないことやブロック崩壊など危険が伴うと判断したため、別山尾根から下降することにした。前剱を下ったあたりから雷雨となり、急ぎ足でテン場まで下った。

本峰南壁A2を登る
祠で日除け
肝は冷えるが気温は激アツ

④ 8月6日 晴れ

・訓練隊:3:00起床~4:00出発~6:00前剱~7:00剱岳本峰~10:30帰幕

 当初は長次郎谷左俣経由剱岳を予定していたが、登攀隊より左俣上部で雪渓が切れているとの情報を得たため別山尾根経由剱岳に計画を変更する。テントで準備を済ませ、ヘッドランプを点けて出発。好天ということもあり登山者でにぎわう中を登る。前剱手前のコルで日の出を迎えると急激に気温が上昇したため衣類の調整も兼ねて休憩をとる。前剱~剱岳本峰までの鎖場では渋滞が起こるほどの登山者の数であった。ほぼ登山経験のない田中であるがカニのタテバイなど急な鎖場でも恐れることなくスムーズに通過を出来ていた。山頂で休憩の後下山を開始する。カニのヨコバイまで降りるとまたも渋滞が発生していた。登山者が増えるとそれだけ落石が発生するリスクが増えることを念頭に置き、注意を払う必要がある。前剱のガレ場を落石を誘発させないよう慎重に下り、剣山荘で小休止を挟み野営場に到着。

・登攀隊(中島チーム):3:00起床~4:00出発~7:20取り付き~12:00剱岳山頂~14:30岩小屋~16:00合流~18:30帰幕

 フェースの岩小屋からCフェースの取り付きまではフェース間の雪渓の切れ目を通過した。取り付きでルート確認をし、江口リードで出発。江口は難易度が高いクラック気味の方から取り付こうとするが登れず、普通のフェース側から取り付く。その後は馬の背のピッチまで順調にロープを伸ばす。馬の背のピッチではリード側の支点でハーケンを一枚使用するが、完全には決まっていなかった。終了点に到達し、ロープをたたみ下降を開始するが、捨て縄が一本しかないため、後続の小野パーティと下りることにし、暫く待機。しかし入道雲が湧き始めたため、残置捨て縄を使用しながら下降することにした。懸垂後雷雨となったため、Aフェースの岩小屋で小野パーティを待った。合流後、小休止の後、長次郎谷を下り、剱沢を登り返し帰幕。

・登攀隊(小野チーム):7:22 登攀開始~10:00 cフェース取り付き~14:55 cフェースの頭~16:10 aフェース下部~17:12 長次郎谷出合~18:55剣沢着

Aフェース登攀隊は小野、田代、小池の3人。7時22分にAフェース魚津高ルートの登攀を開始した。田代のリードにより1ピッチ目のクラックに取り付く。前日の雨により岩が濡れていることを心配していたが、幸い雨の影響は少なく岩は乾いていた。最初の残置ハーケンまでは距離がありカムをセットする必要があるが、リードの田代はカムのセットに苦戦する。どうにかカムをセットし残置ハーケンにランナーを取るが、そこから先を登れそうにない。この時点で30分ほど経過していたため、リードを小野と交代する。田代がセットした支点でランナーを取りながら1ピッチ目をリードする。1ピッチ目を登り終え途中の残置ハーケンでピッチを切り、小池田代の順で登攀を行う。小池は支点にヌンチャクを掛け、それを掴むなどしながら登ってきたが、田代はクラック部分を越えられずテンションを何度かかけていた。カムでバックアップは取っていたとはいえ、残置ハーケンにフルでテンションを掛けながらの引き上げは難しいと判断し、Aフェース登攀を断念する。田代はそのまま引き下ろし、1ピッチ目終了点まで登ってきていた小池をビレイの要領で取り付きまで下降させた。その後、捨て縄を使い懸垂下降した。この時点で9時30分であり、2本目取り付きのリミットである10時30分まではまだ時間があったため、Cフェースに向かう。Cフェースには中島パーティを加え3パーティが取り付いていた。取り付き地点でしばらく待機したのち、田代がリードし登攀を開始した。1ピッチ目と2ピッチ目では先行パーティと間を空けずに登ったが、3ピッチ目から先行パーティの速度が上がり、1ピッチ分間が空く。Cフェースでの田代のリードは危なげなく、支点の構築も問題がなかった。フォローの小池も素早く行動し、問題なく登っていた。しかし、Cフェースの頭に到着した時、時刻はすでに14:55であり雷が鳴り始めていた。素早く下降することを決め、3回の懸垂下降を行った。途中雨が降り始めたため雨具を着用し下降する。16:10にAフェース下部で中島パーティと合流した。

八ツ峰Ⅵ峰Cフェースを登る

⑤ 8月7日 3:00起床~4:00出発~5:30源次郎尾根取り付き~8:30Ⅰ峰~9:40Ⅱ峰~11:10剱岳山頂~14:00帰幕  (晴れ)

 朝食時に辻野につま先の痛み、中島にまぶたの腫れが見られたため2人をテントに置いて出発。源次郎尾根取り付きからⅠ峰までの間では傾斜の強い岩場でワンポイントだけロープを出し、残りは残置や上級生の設置したお助け紐で通過する。1,2年生ともに岩場での安定感があり、危なげなく岩場を通過しているようだった。Ⅱ峰からの懸垂下降では2年生にセットさせたが7月中の訓練の成果を見せ、スムーズに準備ができていた。しかし肝心の懸垂下降に時間がかかっており、更なるスピードの向上が求められる。懸垂後はガレた岩の斜面を本峰まで登るが、時々小さな落石を起こすなど足の置き場への配慮が十分ではなかったように思える。多様な山に登る経験を増やし歩き方を改善する必要がある。頂上で休憩の後天候が崩れる前に下降を開始する。本合宿中何度も通過した尾根であるためみな鎖場でもスムーズに通過できていた。剣山荘に到着すると雨が降り始め、野営場に着くころには全身ずぶぬれとなって帰幕。

夕立後の剱沢で一時の癒し

8月8日 4:30起床~6:00出発~6:40別山乗越~8:00雷鳥平~8:40室堂~13:00信濃大町~18:00松本駅(晴れ)  

アルペンルートの運行時間に合わせ起床、出発時間を遅らせる。野営場から別山乗越までは順調に登るが、雷鳥平への下りで江口の膝痛のためペースを落としゆっくりと下る。雷鳥平で休憩し、室堂バスターミナルに到着。みくりが池温泉で汗を流しアルペンルートで信濃大町へ向かう。学生は夏休みとはいえ平日のためか激しい混雑はしていなかった。大町で縦走用食料の買い出し、不要な装備の送付を行い、大糸線で松本駅へ向かう。江口は膝の痛みから合宿を継続するのは困難とし、買い出しの手伝いをしたのち松本駅で解散とした。到着後、駅に程近い好日山荘で縦走用のガスを買い足し、就寝

黒部ダムを渡る
風の中のすばる~♪

⑦ 8月9日 6:00起床~6:50松本駅出発~8:30伊那市駅着~10:30伊那市駅発~12:30北沢峠 (晴れ)

 起床後、朝食を取り飯田線に揺られ伊那市駅に向かう。伊那市駅で北沢峠に向かうバス発車までの時間を使い夕食と翌日の朝食を調達し、バスが到着すると高遠駅、仙流荘とバスを乗り継ぎ北沢峠に向かう。途中仙流荘に両俣小屋から北岳に登る登山道が通行止めであるという張り紙が掲示されていた。北沢峠に到着し、テントを幕営した後縦走用の食糧パックとレーションを作成し、明日に向けて休養する。

⑧ 8月10日 2:00起床~3:10出発~6:40仙丈ケ岳~9:30伊那荒倉岳~11:00野呂川越~12:00両俣小屋TS (晴れ)

 移動日の間に得た北岳稜線での落雷死亡事故の報を受け、縦走中は早出早着を徹底することとした。縦走初日ということで荷物も重くペースは上がらないが、小仙丈ケ岳手前で日の出を迎え快晴の稜線を汗を流しながら登る。仙丈ケ岳山頂に到着後休憩を取り、目的地の両俣小屋に向けて歩き始める。大仙丈ケ岳前後では片側の切れた稜線歩きやザレ場の下りなど注意を必要としたが大仙丈ケ岳を下りきると、続く稜線は樹林帯に突入し木漏れ日の中を順調に進む。野呂川越を通過し、両俣小屋に降りると仙流荘にあったとおり北岳に登る登山道が通行止めになってしまったようなので翌日は仙塩尾根経由で熊ノ平小屋に向かうことに決定。

仙丈ケ岳山頂にて合宿も折り返し

⑧ 8月11日 2:00起床~3:20出発~4:20野呂川越~7:30三峰岳~9:00熊ノ平小屋TS  (晴れ)

 行動時間は短いが、翌日以降の行動に生活リズムを合わせるため昨日同様に2:00起床とした。北岳に登る登山道は通行止めであるため、前日通過した野呂川越に向けて急坂を登り返す。野呂川越からはしばらく里山のような穏やかな登山道が続くが、三峰岳手前で現れる鎖場を通過すると山頂までは岩場が続く。落石を起こさないよう慎重に通過し、山頂で小休止を取る。山頂から熊ノ平に下り始めると岩場は一転広くなだらかな稜線となりのんびりとした気分で熊ノ平小屋に到着。幕営後明日に向けて十分な休養を取った。

⑨ 8月12日 2:00起床~3:20出発~6:40北荒川岳~8:00塩見岳~10:10本谷山~11:10三伏峠TS  (晴れ)

 出発後、北荒川岳までは起伏の少ない樹林帯やお花畑の中を順調に進む。北荒川岳を通過し塩見岳に登り始めると風の吹く中ザレ場の急登となったが皆安定して歩けている。北俣岳との分岐を過ぎたあたりで辻野が多少遅れるが何とかペースを保ち、塩見岳山頂に到着。休憩を挟み下り始めると脆い岩場の下りとなったため慎重に下る。塩見小屋を過ぎると登山道は樹林帯に入り、起伏も少ないためハイペースで歩を進める。三伏峠までスピードを緩めることなく午前中に幕営完了。コースタイム10時間50分のところ8時間余りで到着することができた。

塩見岳から富士山を望む

⑩ 8月13日 2:00起床~3:20出発~5:40小河内岳避難小屋~8:45板屋岳~9:30高山裏避難小屋TS (曇り)

 三伏峠を出発し、稜線に出ると行動に支障が出るほどではないが少し風が出ていた。幸い雨は降っていないがガスが巻いており、また日の出前で暗いため何度か踏み後に誘われ道を間違えることがあった。すぐに間違いに気づいたからよいものの暗い中での行動にはより一層の注意を必要とすることを肝に銘じる。日が昇るとガスも切れ始め、順調に小河内岳避難小屋まで進む。小屋で休憩した後、板屋岳に向かうと霧雨が降ったりやんだりを繰り返し始め、板屋岳を越え幕営地まであとわずかというところで雨が本降りとなり、雨具を着込む。ずぶ濡れになってテントを設営したが、設営20分後には青空が広がっていた。

⑪ 8月14日 2:00起床~3:20出発~6:00荒川前岳~7:30荒川小屋TS  (風雨)

 雨の中高山裏避難小屋を出発。1時間ほど歩くと樹林帯を抜けガレ場の登りとなり、風が出てくる。荒川前岳の稜線に抜けると風雨が強まったため、この状況で荒川岳ピストン、赤石岳越えを危険と判断し、荒川小屋に下り行動を終了した

⑫ 8月15日 2:00起床~終日停滞 (風雨)

 朝目が覚めると台風による激しい風と雨がテントを揺らしていた。とても行動できる天候ではないため停滞を決定。日が昇った後も風雨は強まり続け、終日状況の改善は見られなかった。

⑬ 8月16日 2:00起床~終日停滞 (風雨)

 起床時には前日同様激しい風雨であったため、赤石越えは困難とし、11時をタイムリミットとして悪沢岳ピストンを予定する。しかし11時になっても朝に比して多少弱まったものの依然として雨風は強いままのため終日停滞を決定。

⑭ 8月17日 2:00起床~3:00出発~5:00悪沢岳~6:20荒川小屋TS~7:00出発~9:00赤石岳~10:30百間洞  (曇りのち晴れ)

 台風が通り過ぎ、雨風もないため前回できなかった悪沢岳ピストンに出発。幕営地では風は無かったが稜線に出ると台風の残していった風が吹いていた。風は強いが天気は良く行動はできそうなので悪沢岳山頂へ向かう。荷物がアタック装備で軽いためみな軽快なペースで歩き、コースタイムの半分ほどで山頂に到着。写真撮影と小休止の後下山を開始する。下りは登りに比してさらにハイペースでコースタイムの1/3余りで荒川小屋に到着。ここでテントを撤収し、赤石岳に登り始める。多少の風はあったが順調に登りコースタイム3時間のところ2時間で赤石岳山頂に至る。山頂までのルート上に雪渓が残っているという情報があったが、すべて融け切っていた。赤石岳山頂避難小屋に高山裏避難小屋のご主人から預かっていた小さなコップを届け、山頂から百間洞へ下る。急坂をスピーディーに下り幕営地に到着。気持ちの良い夏空の下前日まで の雨で濡れた装備を乾かした。

悪沢岳にて烈風の夜明け
威風堂々赤石岳

⑮ 8月18日 2:00起床~3:20出発~6:00兎岳~8:00聖岳~9:20聖平小屋~12:00上河内岳~13:20茶臼小屋  (晴れ)

時間短縮のため大沢岳を経由せず直接中盛丸山へと向かう。ガスの巻く稜線を小兎岳まで順調に進んでいくと、日の出とともにガスは霧消し、威厳ある南アルプスの全容を望むことができた。数日前に通過した塩見岳がかすかに、目指すべき光岳が眼前に迫り、長かった合宿の終わりが近いことを実感した。兎岳を通過、急坂を一息に下り、コルで少し休んで聖岳への急登に取り付く。ここで辻野が多少遅れるが極端にペースを落とさず、何とか山頂に到着。しばらく休憩をしたのち、下降を始める。下りはみな得意のようでハイペースで歩き、コースタイムの半分ほどで聖平へ至る。聖平から上河内岳までは穏やかな登りであるが、ここまでの度重なる激しいアップダウンに体力を奪われ、皆ほうほうの体で上河内岳を通過し、茶臼小屋に到着する。

兎岳を目指す
合宿も終わりが近い

⑯ 8月19日 2:00起床~3:20出発~5:30易老岳~7:00光岳~8:30易老岳~11:30易老渡  (晴れ)

 朝食時、真道に体調を確認すると前日から改善したようであるため、行程通りに易老渡に降りることに決定。起伏の少ない道を順調に進み、コースタイムを短縮して易老岳に到着。樹林帯の山頂に荷物をデポし、アタック装備で光岳往復を行う。沢筋の巨岩の転がる登山道をスピーディーに登り、合宿最後のピークに到着。しばらく休憩をし、易老岳に引き返す。事前に易老渡までの車道が一部崩落しているため易老渡からタクシーの入ることのできる至近のゲートまで1時間半歩く必要があるという情報を得ていたためそれを考慮し易老岳山頂でタクシーを呼び、全装のパッキングを済ませ易老渡に下る。ゲートから温泉施設経由で平岡駅へと向かい、合宿を終了解散とした。

1年生三人組よく頑張りました