2025年度夏山合宿

1. 日程 2025 年 7 月 31 日(木)~8 月 15 日(金)

 2. 対象 縦走合宿:北アルプス 大天井岳~室堂 定着合宿:北アルプス 剱岳周辺

3.メンバー 4 年 吉澤(C.L.) 3 年 大元(S.L. )、2 年 金子、柴山、日高、御山、三田村(8 月 8 日~15 日)1 年高橋(7 月 31 日~8 月 6 日

4. 概要 7 月 31 日(水) 天気:晴れ 16:00 部室集合~先発隊 18:00 部室出発~18:55 バスタ新宿出発 後発隊 19 時部室発~バスタ新宿 20:00 発~穂高駅 22:30 着 後発隊 23:15 着 就寝

 16 時に部室に集合し、個人装備のチェックとパッキングを済ませる。また、生鮮食品をそ れぞれに振り分けた。先発隊は 18:55 のバスに乗るため 18:00 に部室を出発。後発隊はその 1 時間後に部室を出発した。松本に到着し、それぞれ電車で穂高駅まで行く。すぐに就寝した。

縦走合宿

 8 月 1 日(金) 天気:晴れ 時々雨 気温:20°C
5:15 穂高駅~中房温泉登山口 7:15~7:25 合戦尾根~11:00 合戦小屋~13:00 燕山荘~15:00
大下りの頭~17:30 大天荘~18:15 大天井岳~19:30 夕食~20:45 就寝

4:45 に起床し寝袋などをパッキングする。5:15 穂高駅発のバスに乗り込む。途中崩落でバスが通れないところは歩き、中房温泉登山口から迎えに来るバスに乗り継いだ。この時登山客があまりにも多く待つだけでかなりの時間をロスした。中房温泉から合戦尾根を登る。一年の高橋が開始 2 時間経った頃からペースダウンし、その後はかなりきつそうだった。コースタイムからかなり遅れながら合戦小屋に到着する。ここで少し長めに 20 分休憩をとり燕山荘を目指す。燕山荘に着いた時には雨がぱらつき気温も低く感じた。周囲がガスっていたことと時間がかなり押していることから燕岳の登頂は諦め大天井に向かって歩き出す。30 分ほど歩くとガスが晴れ景色が見え始める。振り返ると燕山荘から燕岳が思っていたよりも近く見え、やっぱり登れば良かったと思い、なんとなく悲しい気持ちになった。道中あまりにも疲れている高橋の荷物を 2 年と吉澤で振り分ける。大元はしれっと何も持たなかった。17 時半少し前にテント場に到着した。すぐにテントを設営し個装整理をする。テント場から大天井の山頂は 10 分だったのでせっかくだから山頂で夕陽を見ることにした。御山はゴネたのでテントに残置。明後日登頂する予定の槍ヶ岳がよく見え、みんなのやる気が高まったところでテントに戻り、鍋を食べて 8 時 45 分に就寝した。

 

↑縦走スタート。

↑心臓を捧げよ

↑縦走は最初が一番荷物が重い。

かわいい

大天井岳。夕日と共に

8 月 2 日(土) 天気:晴れのち雨のち晴れ 気温:17℃

5:00 起床~5:52 出発~8:00 赤岩岳~9:00 西岳~10:26 水俣乗越~12:40 ヒュッテ大槍~
13:00 殺生ヒュッテ~18:45就寝

 5 時に起床。この日は殺生ヒュッテを目指す。朝の準備やテント撤収はとても早くなってい
ると感じる。昨日大天井に登頂していない御山のために空身で登頂する。大天井は何度登っても良い眺めでとても気持ちよかった。
始めは少しガスっていて風も感じるが歩く分にはとても快適な天候だった。日中は気温が
どんどん上がり日差しも強くなる。コースタイムより若干遅いくらいのペースで進んでいく。東鎌尾根は事前に調べていた箇所よりも特にマークしていなかった場所の方が危険に感じた。山はなんだかんだ行ってみないとわからない。高橋には常にヘルメットを被るように指示する。昼過ぎから少しずつ雲が増えていった。13 時にヒュッテに到着。時間もあるので今日のうちに槍ヶ岳山荘のテント場に行こうか議論があったが、土曜日ということもあり人が多くテントが張れないと無駄足になるので予定通り殺生ヒュッテのテント場に泊
まる。15 時頃から 1 時間ほど雨が降ったがすぐに止んだ。周りにあまり人もいないので外で夕食を食べて18 時半過ぎに就寝した。

ニッコニコの柴山

殺生ヒュッテ到着

8 月 3 日(日) 天気:晴れのちガスと雨 気温:16℃

2:30 起床~3:25 出発~4:20 槍ヶ岳山荘~5:15 槍ヶ岳~7:30 硫黄乗越~9:35 双六小屋~ 10:30 双六岳~12:40 三俣蓮華岳~14:15 野口五郎小屋~18:30 就寝

日が登ってから槍ヶ岳にアタックするため逆算して 2 時半に起床する。相変わらず準備は早い。槍ヶ岳山荘のテント場はやはり大混雑していた。山頂は朝日を見るために大勢がアタックしていたため、少し人がいなくなるまで待つ。5 時 15 分に登頂する。大元と吉澤以外 は全員初めての槍ヶ岳登頂だった。やはり山頂も混んでいるのでそれなりに景色を見たらすぐに下山する。西鎌尾根は思っていたよりも危険箇所は少なかったが、天気がよく、気温 が高いため全員疲れ気味であった。双六岳を過ぎたあたりで天候が悪くなり雨が降り出す。気温もかなり低く感じた。三俣蓮華の山頂は天候が悪く何も見えなかったので写真だけ撮って通過する。野口五郎小屋に着く 1 時間ほど前から少しずつ天気がよくなり始める。テント場に着いてすぐにテントを設営する。翌朝は予定では太郎平小屋で幕営だが、5 日以降の天気が良くないため、可能であればスゴ乗越まで行こうと話し合った。夕食を食べて18 時半に就寝。

 

神々しい朝焼け。

槍ヶ岳山荘のテント場は激混み。

日がのぼりかけの穂先。

どんどん登る。

山頂直下のハシゴ

槍ヶ岳山頂。

小槍?

影がきれい

8 月 4 日(月)天気:晴れ 気温:17℃

 3:00 起床~3:54 出発~5:45 黒部五郎岳~9:05 北ノ俣岳~10:25 太郎平小屋~13:35 薬師岳 ~15:30 間山~16:20 スゴ乗越小屋

3 時に起床する。朝から少しガスっており景色は見えないが視界は100mくらい見える。ただ黒部五郎岳は完全にガスの中に入ってしまい全く景色が見えないので写真だけ撮ってす ぐに通過する。今日は朝から天気が良い予報ではあったが結局 9 時半頃になってようやく晴れた。10 時半前に太郎小屋に着く。ここで泊まる予定ではあるが、明日以降の天気が悪く、悪天の中薬師岳周辺は通過したくない。また、メンバーも疲れがあるものの話し合いの 結果今日中にスゴ乗越小屋に行くことにした。薬師岳手前頃から高橋が元気を取り戻した。 ここまでの工程はだいぶきつそうではあったが段々慣れてきたのかもしれない。その勢いのまま薬師岳に登頂する。薬師岳からのアップダウンは少し緊張感があったが問題なく通過する。気温や日差しがかなり強く、全員の持っている水も少なくなってきた。スゴ乗越までの下りは道幅も広いため早いペースで歩くことができた。16 時半前にはテント場に到着。 すぐにテントを設営し夕飯作りを始める。翌日は午前中までギリギリ天気が持ちそうではあったが風が強くなり始めると危険だと判断し、早めに行動するため 2 時に起床することに決め、就寝した。

黒部吾郎へ。

ガスガス

黒部五郎岳山頂。

8 月 5 日(火) 天気:曇りのち雨 気温 15℃

 2:00 起床~2:55 出発~6:30 越中沢岳~9:30 五色ヶ原テント場~幕営

 2 時に起床する。天気が悪くなる前に五色ヶ原を目指す。朝はガスっていたが視界は50m以上見える。日が登ってくると風が強くなり始めた。風を凌げるところで休憩を挟みながら歩く。横が切れ落ちているような尾根は慎重に進み、一年の高橋を上級生が後ろにつく形で歩いていく。やはりどんどんと天気が悪くなっている気がしたため、9 時半に五色ヶ原に着いたが今日はここで幕営することとした。龍王岳などは強風では危険と判断したことも理 由である。昨日かなり歩いていたこともあったのでしっかりと休んで最終日のために体力を回復させることができた。翌日はあまり早く着いても室堂が開いていないので、バスの始発の次の便に乗れるくらいに到着することを目指すことにした。

越中沢岳

8 月 6 日(水)天気:雨 気温:14℃

 4:00 起床~4:58 出発~7:28 鬼岳~8:05 龍王岳~9:35 室堂

 4 時に起床し 5 時前に出発する。朝はガスっているくらいであまり風はない。ただ稜線に出るとかなりの風が吹いている。ここも滑落しないように気をつけながら歩いていく。高橋の疲労がかなり目に見えてきたため、吉澤と大元で荷物を持つ。切れ落ちているような稜線は 1 時間ほど歩くと終わり、そこからは道幅が広くなるか、両脇がハイマツに囲まれていて安全な地帯になった。龍王岳からは風もあまり感じられなくなる。そこからの下は滑らないように気をつけながらスムーズに進むことができた。9 時半に室堂に到着。10 時過ぎのバスに乗り込んで富山駅まで下山した。


8 月 7 日 休養日

 各自自由行動。富山駅ステビバ

雨晴海岸

定着合宿

8 月 8 日(金)天気:晴れ時々曇り 気温:16℃

 7:06 電鉄富山発~10:00 室堂着~11:05 出発~12:50 剣御前小屋~13:25 剣沢野営場~18:30 就寝

7:06 電鉄富山発の電車に乗り込む。9 時前に登山研究所に送っていたダッフルを取りに行く。荷物を預かって頂けたことは非常にありがたかった。ザックとダッフルを抱えて電車と バスを乗り継いで室堂へ行く。室堂でダッフルの荷物をザックに突っ込んでいく。登攀具やロープ、食料などをひとしきり押し込んだ。準備中、たまたまガイドに来ていた雄大コーチに遭遇する。縦走の話などをして別れた。11 時過ぎに室堂を出発。だいぶ荷物が重かった こともありペースがなかなか上がらなかったが、時間はあるので焦らずに進む。剣御前小屋 に着いた頃はかなりガスっており気温も低かった。とにかく早くテントに入りたかったので先を急ぐ。テント場に着いたらすぐにテントを設営し、キムチ鍋を作成する。今回は鍋や米が常に美味しかった。やはり食事のレベルが山での生活レベルを大きく上げてくれると感じた。生肉を持っていく時は味噌に突っ込んで持って行ったほうが良い。18 時半に就寝 した。

雄大コーチと主将

天気がいいので外で夕飯を作る。少し寒かった。

本峰だけ雲の中

この日の夜は快晴だった。

8 月 9 日(土)天気:晴れ時々曇り 気温:18℃

 3:00 起床~3:55 出発~4:50 源次郎尾根取り付き~9:30 懸垂地点到着~10:20 懸垂開始~ 11:35 剱岳山頂~12:00 カニの横ばい~14:15 一服剣~15:00 帰幕~19:30 就寝

 3 時起床。確実に混むので明るくなる前に取り付きを目指す。剣沢雪渓は雪がよくしまっておりとても歩きやすい。クレバスに注意しながら前の人と間隔を空けて進む。取り付きにはやはり 2 パーティほどおり、後ろからも 2 パーティほど来ている。この際明るくなるまで 少し待つことにする。源次郎尾根の出だしは 2 メートルほどの滑りやすい乗越を越えなければならないため、念の為ロープを出す。来年以降も一年生がいるいないに関わらず出した ほうが良いだろう。柴山がリードでロープを張る。全員ロープの途中に結び目(ダブルエイトノット)を作って引き上げてもらう。その後少し行ったところで 2 箇所、ロープを出す地点があった。ここで前のパーティに追いつくと共に後ろのパーティに追いつかれる。去年よりも混んでいる印象だった。リードは金子で進んでいく。ビレイ地点は広いためビレイヤーは特にセルフを取らなかった。1 箇所目は中間と終了点に木が生えていてプロテクションがしっかりしている。岩の難易度もボルダーで 8 級くらいだろうか。2 箇所目は少し難しくなる。ボルダーで 6 級くらいの出だしを乗り越えて腐ったハーケンが一つ目のプロテクションになる。終了点はしっかりした木の根で取ることができるため、フォローは安心して登ることができる。ここは 60m ロープを 2 本出してそれぞれに結び目を作り、2 人同時に登って行った。また最後の 2 人はロープの末端を結ぶ形にした。 ここを通過した後、少し歩くとまたロープを出す地点にきた。岩のレベルは 8 級程度だが落ちれば確実に死ぬ。またビレイ地点もあまり広くないためビレイヤーはしっかりと支点を作ってセルフを取らせる。ここは吉澤がリードをする。高度感があって楽しいので 2 年生からロープをぶん取った。プロテクションはしっかり取れるし岩もしっかりとしている。 源次郎尾根は人気ルートなので基本的にボロい岩は落ちているのだと思う。その後はロープを出す場所はないが気を抜ける場所もないので慎重に進んでいく。晴れたり曇ったりしているが日が陰るとかなり寒く感じた。2 峰の懸垂地点ではかなり渋滞していた。ここで 40 分以上待たされた。懸垂を終え、あとは落石に気をつけながらピークを目指す。11 時半前に登頂し記念写真を撮る。下山開始。カニの横ばいなどはセルフをとって進んでいく。別山尾根の下山は危険地帯も多いので慎重に進む。下山はあまり人が多くなく、かなりいいペースで進めた。15 時には帰幕することができた。翌日は確実に悪天候になることが予想されたため、停滞とした。

晴れるかな?

いい天気!日が昇って間もない頃。

ロープを出す。

またまたロープ。

高度感があって楽しいスラブパート。

パシャリ

日が昇ってからはずっといい天気だった。

気持ちいい稜線歩き。

2峰の懸垂地点。

八ツ峰がよく見える。

これから懸垂!

めっちゃでかい

御山

山頂でしばし休憩。

源次郎尾根から登頂!

8 月 10 日(日)天気:雨 気温:16℃ 停滞

 5:00 起床~12:00 テント撤収~13:00 雷鳥沢テント場に移動~18:30 就寝

 5:00 に起床した。朝ごはんを食べて再度就寝する。しかしあまりに風が強くポールが歪ん でいたので張り綱で補強する。なんとか耐える。剣沢は風がもろに吹き抜けてくるので昼頃 に天候がマシになったら雷鳥沢のテント場に移動することを決めた。午前中をなんとか凌ぎ雷鳥沢へ。ほとんどテントはなかった。昨日と今日でみんな帰ったらしい。我々はとりあえずゆっくり過ごすことにした。あまり快適ではなかったがそれなりにリラックスできた。 悪天候の中のテント生活は物を濡らさないことやテントの補強など、不測の事態に対応する力が身につくのでとても良い勉強になった。とりあえず明日も天気が悪いので停滞とした。

ヴェールの乙女柴山

8 月 11 日(月)天気:雨 気温:14℃ 停滞

5:00 起床~ひたすらテントで過ごす~18:30 就寝

とにかく天気が悪い。雷鳥沢に来たので風はマシになった。定期的にテントの状態を確認す る。そして飯を食べて寝るの繰り返しだった。翌日も天気が悪いので停滞とした。

食事作成中。

8 月 12 日(火)天気:雨 気温:13℃ 停滞

5:00 起床~ひたすらテントで過ごす~18:30 就寝

 やはり天気が悪いが、明日以降は若干良くなるようなので少し嬉しい気持ちになる。ただ相 変わらず暇である。テントの状態を確認しつつトランプをして遊ぶ。翌日は天気も良くなる 予報のため、翌日は 3 時に起床して再度剣沢に行くことにした。


8 月 13 日(水)天気:曇り時々晴れ 気温:16℃

3:00 起床~3:56 出発~6:50 剣沢野営場~7:45 ハーケンの打ち方や終了点の作り方の復習、カムの使い方の復習~9:00 別山岩場中央稜~12:30 トップアウト~14:40 帰幕~18:30 就寝

3 時に起床し、剣沢野営場を目指す。朝は少しガスがありあまり気温も高くない。野営場に着いてすぐにテントを設営する。今日は無理をせず別山の岩場でクライミングをすることにした。まずは簡単にハーケンの打ち方を復習し、プロテクションの取り方も復習した。2パーティに分かれて登攀を開始する。一ピッチ目はなんとなくの記憶を頼りに取り付き、スタートする。残置ハーケンは所々にあり、カムもしっかりとキマるので特に問題なく進む。
終了点の作り方などは問題なかったがケースに応じて改善点などがあれば指摘した。3 ピッチ目に少し短めのクラックがあったが全員問題なくのぼれていたようだった。この感じであれば八ツ峰の C フェースなどは特に問題なく登れると感じた。帰りは同ルートでの懸垂を試みるが、案外支点が取りづらかったこともあり稜線にトップアウトすることにする。別山の山頂を踏んでから帰幕した。翌日は登れそうではあるが昼以降はやや不安定な天気予報なので、アプローチが近く、ルートの難易度も丁度いいことを考慮して本峰南壁を選択した。八ツ峰の登攀は来年に挑戦してもらいたい。帰幕後は装備の確認などをして 18 時半に就寝した。

久しぶりの晴れで外で飯を作ったもののやっぱり寒くてテントに潜る

 

8 月 14 日(木)天気:曇り時々晴れ 一時的な雨あり 気温:18℃

 2:30 起床~3:30 出発~6:03 本峰南壁 A2 、A1取付き~10:50 剱岳本峰頂上(A2 隊)~ 11:10 (A1 隊)山頂到着~11:30 山頂出発~14:20 帰幕~19:00 就寝

2時半に起床し、3時半に出発した。平蔵谷は使えないので予定通り別山尾根を登る。良いペースで登り6時過ぎに本峰南壁A2取付きに到着する。A1組は取り付きが少し下なので6時20分頃に到着した。昨日と同じく大元、柴山、三田村隊と吉澤、日高、金子、御山に分かれて登攀する。A2を大元隊、A1 を吉澤隊が登る。本峰南壁はルートファインディングと浮石に注意が必要だが、登攀自体のレベルはさほど高くなく、今年はよく登られているのか浮石はほぼない。天候は晴れ間も時折ある。それぞれのルートからお互いを確認できるし声も届くので安心である。また、リードを担当した 2 年生もそれぞれがしっかりと終了点を作れている。ただロープの流れが良くなく、引き上げに時間を使ってしまっていたことは改善できるポイントであると感じた。この辺は岩場に何度も通うことで良くなっていくと思う。A2 隊は10時50 分、A1隊は11時10分に山頂に到着。11時半に山頂を出発し別山尾根を下降する。 下山中少し雨が降るがあまり強くはならなかった。危険箇所は注意して降りながら14時20分に帰幕した。翌日以降はまた天気も悪くなるので翌日のうちに下山することに決めた。その後夕食をたべて、19時に就寝した。

違うアングルで!

 

8 月 15 日(金)天気:曇りのち雨 気温:17 °C

5:00 起床~5:56 出発~8:20 室堂~12:00 富山駅 解散

今日は下山するのみである。5 時に起床し 6 時前に出発する。下山のみではあるが道も滑りやすくなっているので気を抜かないように歩く。特に問題なく進み8時過ぎに室堂に到着する。軽く着替えなどを済ませる。外付けなどをザックに押し込みバスと電車を乗り継いで富山駅に向かう。富山駅で解散した。

5.総括

 今年の夏山合宿は、縦走に関してはしっかりと計画通りに進めることができた。定着に関しては天候の影響もあり計画通りとはいかなかったが全員で粘ることができたのでこれはこれで貴重な経験になったし、隊としても大きく成長できたと感じる。縦走と定着、それぞれ 違った種類の成長が感じられた。縦走では暑さや悪天候のなか全員で助け合いながら歩き切ることができたことで精神的にも体力的にも大きく成長できたと思う。また、テント内の生活やテント撤収などの生活技術も高くなった。重いザックを背負えるようになってきたことで食料もある程度は贅沢な物を持っていけるようになったことも今後山をやる上で重要な成長だった。定着ではあまり思うように登攀ができない中ではあったが数少ないチャンスの中でしっかりと登ることができた。これはここぞという場面での集中力が高まった 証拠であると思う。技術面でも問題なくプロテクションや終了点を作成できていた。2 年生 はとても大きく成長していると感じた。 次の合宿は新雪期になっていくが引き続き体力面の強化を行うと共に、ロープワークなどの技術面もレベルを上げていけるようにしたい。

文責:吉澤 
写真、コメント:三田村