2024年度強化合宿

1.日程 
2025年2月9日(日)~2月13日(木)

2.対象 
北アルプス 蓮華岳東尾根

3.メンバー
4年 岩波(C.L) 3年 吉澤 (S.L.)、上村 1年 柴山、金子、日高、御山、三田村

4.概要
2月9日(日) 天気:雪(信濃大町)

16:30部室集合~19:15部室出発~19:31早稲田駅~(東西線・中央本線)~23:07松本駅~(大糸線)~23:59信濃大町駅~0:30就寝

本来は8日に出発する予定であったが、大寒波到来の影響で6日~9日まで山では大荒れ予想であったため、1日出発をずらして9日出発、10日入山とした。16時半に部室に集まり、パッキングと個人装備の最終チェックを済ませ19時過ぎに部室を出発。今回はちょううどいい高速バスがなかったため、特急あずさを利用した。松本駅で大糸線に乗り換え24時前に信濃大町駅に到着。大町では雪で、地面は雪に覆われており、例年よりだいぶ雪が多いことを伺わせる。駅前の公園の屋根のある部分で寝袋を出し0時半に就寝。

2月10日(月) 天気:曇り時々雪 気温:-5℃(大町)

5:00信濃大町駅~(タクシー)~6:11日向山ゲート出発~7:25篭川渡渉~8:30東尾根取り付き~12:30 1412mピーク幕営地~13:00ラッセル隊出発(吉澤、上村、金子)~15:30ラッセル隊帰幕~19:00就寝

5時に予約していたジャンボタクシーに乗り込み信濃大町駅を出発。日向山ゲートで身支度とデポを済ませ、6時11分に出発。渡渉点までの車道も膝下ぐらいの雪に覆われていた。しばらく歩くと後ろから音がするので振り返るとまさかの除雪車が。しかし除雪車に追いつかれて数分で渡渉点に到着した。一番浅そうな場所を見つけて、先頭が空荷でわたりステップを作った後、1人ずつ渡渉した。その際には参考にした記録と同じように靴の上からビニール袋を履いたが破れるなどで何人かの靴が濡れてしまった。濡れてしまった部員は靴下を履き替え、さらに濡れ ないように靴と靴下の間にビニール袋を噛ませた。8時半に東尾根取り付きに到着し先頭が空荷で交代しながらラッセルを開始。初めはワカンを履いていたが取り付きから始めの標高差150mはかなり急登でアイゼンの前爪をさせた方がいいことからアイゼンに履き替える。大雪直後かつ急登での膝上ラッセルはかなり大変であり、ペース的に今日中に1700mないし2012mにテントをあげることは断念し、1412mピークでの幕営と明日の為にラッセル隊を出し1700mまでトレースをつける事にした。12時半に幕営地に到着し、ラッセル隊として吉澤、上村、金子を出し、残りは設営を行う。ラッセル隊は無事に1700mまでトレースをつけ15時過ぎに帰幕。

その後、明日は2012mピークまでテントをあげ、またラッセル隊を出し2391mまでトレースをつける事とした。また、13日から天気がまた崩れることから、2012mまで明日上ることができたら、そこから山頂に向けてアタックすることにした。夕食を食べ19時に就寝。

↑篭川渡渉

2月11日(火・祝) 天気:晴れ 気温:-12℃ 

3:00起床~4:39出発~6:00 1700m地点~13:00 2012mピーク幕営地~13:30ラッセル隊出発(岩波、柴山、三田村)~16:30ラッセル隊帰幕~20:00就寝

3時に起床し、4時39分出発。1年生は個装の整理にまだ時間がかかっているので、前日までにしっかりまとめておくように指導する。昨日のラッセル隊がつけたトレースをたどり6時には1700m地点に達した。その上からは交代でラッセルを行い深い雪に苦戦しながらも、13時頃に2012mピークに到着し、その少し上を幕営地とした。昨日と同じくラッセル隊(岩波、柴山、三田村)を出した。2391mピークまで行きできればFixロープを設置したかったが、時間切れとなり2270m地点にロープとスノーバーをデポして引き返した。帰幕後は2391mまでトレースをつける事はできなかったものの、昨日の計画通り2012mまでテントをあげることができたので、明日アッタックすることにした。また、天気は午後になるにつれて悪くなる予報であったことから、早出早帰を心掛け3時に起床することにした。20時に就寝。

↑急斜面のラッセル。

2月12日(水) 天気:晴れのち雪 気温:-15℃

3:00起床~4:37出発~6:44 2391mピーク~7:05第1Fix通過7:49~9:07第2Fix通過~10:10 2654ピーク~11:16蓮華岳山頂~15:00 第2Fix地点通過~17:51帰幕~22:00就寝

3時に起床した。本来なら4時15分には出発しなければならないが、4時37分の出発になってしまった。特に御山が準備に時間がかかり、隊全体を待たせていたので注意する。昨日つけたトレースをたどり、デポしたスノーバーとロープを回収し、2時間強で2391mピークに到着した。そこから標高差で50mほど上がったところの細い藪の出ている細い尾根で1本、さらに、20m上がった雪庇の張り出している斜面のトラバースで1本の合計2本のFixロープを張り、Fix通過した。2500mを過ぎると雪が硬くなり、ラッセルが不要になるとの同時にだんだん風も強くなってくる。蓮華岳の山頂に近づくころには、風が強くてほぼ視界がゼロであった。山頂には11時16分に到着し、写真を撮って即下山開始。行きのトレースは完全に消えており、ほぼホワイトアウトの中を雪庇に注意して下る。途中2650mピークを過ぎたあたりと2550m付近の樹林帯で下降路を間違え登り返すというトラブルもあったが、15時に2本目のFixロープの地点に到着。Fixロープを回収しながら下山し、暗くなる直前の17時51分に全員帰幕した。午後から降ってきた雪がテントに積もっていた為数回テントラッセルを行った。水作りや炊事を済ませ22時に就寝。

↑1本目のFIX地点。
↑2本目のFIX地点。

2月13日(木) 天気:雪のち晴れ 気温:-10℃

5:00起床~6:47出発~10:18 1412m地点~11:46 1150m地点(懸垂1回目)~14:06渡渉終了~14:29日向山ゲート=下山

↑渡渉後、ゲートまで車道歩き。

前日就寝時間が遅くなってしまったため、5時に起床。また、御山が準備に手間取り隊全体を待たせていた為、厳しく注意する。ワカンを履いて出発。予想道りトレースは完全に消えていた。出発してしばらくは風が強く遅れていた日高と御山が通るころには、先頭がつけたトレースに雪が吹上られて消えるほどであった。日高と御山は何回か転んでいたが上級生が交代でフォローする。しかし、隊全体としては悪くないペースで高度を下げる。1412m付近でタクシーを呼んだ。取り付き直下では2回ほどロープを出し懸垂下降し14時過ぎには渡渉を完了した。そこからは除雪された車道を猿に後ろを付けられながら歩き、14時29分に日向山ゲートに到着した。運転手さんに遅れたことを謝り、信濃大町駅に向かう。大町から大糸線で松本まで行き、風呂と飯を済ませ、最終のあずさで帰京した。


5.総括
今回の合宿を総括すると、結果としては蓮華岳の登頂を果たせたものの、大きな課題も見つかった。まず課題の1つ目は道間違いである。特に2回目の間違えは赤布をつけていれば、防げたものである。またこまめにGPSログを取るという意識が欠けていたので、春山ではこの点を改善したい。2つ目は生活技術である。今回は鍋の水をこぼす、団装や個装を無くして探すなどが多く見られた。生活技術に関しては冬山の方が良かった。また、今回は一度も時間に間に合わなかったのも多いに反省しなければならない。また1年生の中でも生活技術やラッセル貢献度が大きく異なるので、体力面で問題のあった部員はしっかりトレーニングをし、生活技術がまずかった部員は次回積極的に参加してほしい。一方で、今回は訓練ではない初めての本格的な冬山でしっかり目標を達成し、山頂に立てたことは大いにすばらしいことである。特に、柴山、金子、三田村はラッセルで大きな貢献をしておりとても良かったのでこれからも続けてほしい。今回の課題を踏まえて春山合宿に向けてしっかり準備をしよう。(文責:岩波)