2024年度冬山合宿

1.日時
2024年12月23日(月)~12月29日(日)

2.対象
北アルプス 栂池高原・白馬岳

3.メンバー
4年 岩波(C.L) 3年 上村(S.L.)、吉澤 1年 柴山、金子、日高、三田村、御山(~12/25)、真道コーチ(~12/25)

4.概要
12月23日(月)

19:00部室集合~22:00部室出発~23:40東京鍛治屋橋駐車場出発

19時に集合して最終チェックとパッキングを済ます。人数が増えたことにより、バスに乗る時荷物が大きすぎるといわれるので、個装袋などに荷物を分散させてガッシャ―をできるだけ小さくする。途中高田OBから羊羹を頂いた。準備を済ませて22時に出発。23時40分に高速バスに乗り込み、横浜から乗っていた真道コーチと合流し栂池高原に出発した。

12月24日(火) 天気:雪 気温:-8℃

6:25栂池高原スキー場~8:00スキー訓練開始~15:30スキー訓練終了~16:00栂の森駅~18:00早大ヒュッテ~22:00就寝

6時25分にスキー場に到着し、8時のリフト始動に合わせて訓練開始。例年よりも雪が多くしっかり滑れそうであった。ガッシャ―はゴンドラ山頂駅にデポして午前中は全員で一緒に訓練し、午後は技量ごとにグループを分けて練習した。例年と同じく1年生は慣れない登山靴でのスキーで大苦戦していた。15時半にゴンドラ山頂駅に集合したが、上部に行くリフトが悪天でとまってしまったので、ゴンドラ山頂駅からシールをつけて林道を上がる。18時にヒュッテに到着。水入れをして、ヒュッテを点検し問題がないことを確認する。夕食を食べ、22時に就寝。

12月25日(水) 天気:晴れ 気温:-5℃

6:30起床~7:30出発~8:00スキー訓練開始~15:40スキー訓練終了~16:30早大ヒュッテ~20:00就寝

6時半に起床し、7時半に出発。レベル毎にグループに分かれて練習する。1年生のスキー技量は三田村が一番うまく、柴山と金子が次いで、日高と特に御山が苦戦していた。御山の場合は技量に加えスキー板にも問題がありそうだった。12時ごろ御山が練習中に停止できず、1回転し足首をひねり、レスキュー隊に山頂駅に運ばれるという事故が発生。結局、歩けそうになかったので、合宿続行は不可能と判断し、上級生2人がヒュッテに戻り御山の個装を回収し、御山は上級生付き添いの下、ゴンドラに乗せて下山させた。その後、下山する真道コーチと別れ、今日は動いていたリフトに乗って上部に行き、そこからシールを付けヒュッテに向かった。16時半にヒュッテに到着。明日は天候のもつ午前中のうちに白馬乗鞍岳を往復することし、20時に就寝。

この合宿唯一の好天。スキー場にて。

12月26日(木)  天気:曇りのち雪 気温:-10℃

4:00起床~5:00出発~7:46天狗原~9:45白馬乗鞍岳~11:30天狗原~13:50早大ヒュッテ~21:00就寝

  4時に起床し、5時に出発。計画ではワカンで上る予定だったが積雪量からして、スキーしか選択肢は取りえないため、スキー行動とした。雪崩のリスクを避け尾根をスキーで上る。7時46分に天狗原に到着し、想定よりも早く着くことができたので、白馬乗鞍岳まで行くことにする。弱層テストを行った後、木の出ているところの付近をつづら登りで標高をあげる。シール故障のアクシデントに見舞われるも、9時45分には白馬乗鞍岳に到着。風が強かったので即下山開始。シールを付けたままスキー滑走。天狗原より下は既にトレースが消えかかっていたが、逆にスピードがつかず、あまり転倒せずに下山できた。14時前にヒュッテに到着。積雪状況と天気予想から明日は停滞とし21時に就寝した。

↑白馬乗鞍岳にて。一年生。

12月27日(金) 天気:雪 気温:-14℃

6:30起床~8:00訓練開始~13:30訓練終了~20:00就寝

6時半に起床し、8時から訓練を開始する。まず、3時間ほど雪崩捜索訓練を行った。最低でも1人1回ファインサーチを経験させ、尚且つ10分以内に掘り出すことができたので終了した。その後は弱層テストの方法を実際に行って確認した後、雪洞を製作した。中で宿泊することも考えたが、やや天井付近の壁が薄く安全性に不安があったので、中止した。13時半に訓練を終了し、ヒュッテに帰った。明日は天候の関わらず、幕営することとして20時に就寝した。

雪洞製作中!

12月28日(土) 天気:雪 気温:-11℃

5:00起床~8:00訓練開始~11:00早大ヒュッテ出発~13:03成城大学小屋~14:38早大ヒュッテ付近幕営地~20:00就寝

5時に起床し、雪崩の情報を確認し、上部に行くことを断念する。雪は明日以降も降り続き安定しなさそうである。そのため、できる限りの訓練をやり、明日の生活技術が問題ないようであれば、明日下山し、改めて目標を変えて冬山を狙う事に決定した。まず、ヒュッテを片付け、水抜きをしたうえで、ヒュッテ横で雪崩捜索訓練を再確認。次にワカンで全装をもって成城小屋までを往復しラッセルの訓練を行った。やはり雪は深く片道2時間ほどかかった。ヒュッテの横を整地しそこで幕営して20時に就寝した。

成城小屋の手前にて。

12月29日(日) 天気:雪 気温:-10℃

5:00起床~6:29出発~7:30早大ヒュッテ~11:21栂池高原スキー場=下山

5時に起床した。朝の準備はこれまでで一番手際よくできていた。ぎりぎり設定時間に間に合った。遅れれば連泊するつもりだったが、間に合ったので、下山を開始する。ヒュッテによってスキーを回収し、スキー場を滑走。1年生は、ゴンドラで下山した。11時半には全員下山した。タクシーは呼べなかったので、路線バス等で各自帰宅した。

5.総括
今年の冬山合宿は負傷による途中下山者を出してしまった。スキーでの怪我は珍しいことではないとはいえ、兼用靴の導入など、装備については一度考え直さなければいけないと思う。一方でスキーはワカンに比べて沈まないことから有効な道具であることは間違いないのでうまく使っていきたい。全体の行動については、雪のコンディションのせいでなかなか思い通りに行動できなかったが、26日は天候の崩れる前に白馬乗鞍岳を往復でき、久しぶりの山頂に立てたのはとても良かった。1年生も平均的に例年以上に滑れていた。

 冬山合宿でできなかったことは強化合宿でしっかり補填し、春山に向けてステップアップしていきたい。