9/8 倉沢谷塩地谷 沢登り山行
1.対象:日原川水系 倉沢谷塩地谷(1級上、Ⅲ)
2.日程:2020年9月8日
3.参加メンバー:CL小野(4年)、中島(5年)、辻野(1年)
4.概要:7:00奥多摩駅~7:20倉沢バス停~8:50遡行開始~13:00一杯水~14:30東日原バス停=下山
我々は沢登りを今年度始めたばかりであったが、決行か中止かの微妙な判断を迫られていた。山行前日に、その昨日現地で合計120mmの降雨があり、付近の川のライブカメラからも川が増水していることが判明した。「連続雨量が100mmを超えていたら沢は可能性はない」という情報もあり、中止せざるを得ないように思えた。しかし、当日の天気は崩れず今日も天気は悪くはないため水量が落ちてなんとか行けるのではないか。情報を集め、最終的には国土交通省による河川の水位情報と当日までの天気予報を参考にし、山行当日の水位は通常付近まで戻っているだろうと判断し決行した。とはいえ、入渓点まで行ってみて登れない程増水しているようだったら引き返すつもりでいた。
奥多摩駅から倉沢までのバスの乗客は我々だけであり、時刻表よりも早く到着した。そのままバス停から入渓点まで40分程の林道を歩いた。林道には水が流れており、増水しているのではないかとその時点で全員が思ったが、とりあえず入渓点までは歩くことにした。
魚止滝を林道で回りこみ、踏み跡のある急斜面を下降して入渓点に到着したが、沢は増水しているようだった。しかし、流されそうという程の水量ではなかったことと、基本的に上部に行く程水量は減っていくことから、水量の多いと思われる前半さえ突破できれば登り切れると考えた。また、沢の前半部には脇に山道が通っており、また高巻きの多い沢であると分かっていたため、増水により途中で進退窮まるという状況にはならないだろうと思い進むことにした。
沢の出だしを飾る地蔵滝はトポ通り左側を巻いた。土の盛り上がったような小規模の尾根を辿って山道に上がったが、途中急な斜面があり、更に一部ガレているためルート取りなど注意が必要。トポでは山道に上がった後、木道横から沢へ懸垂下降することになっていたが、我々は少し行き過ぎてしまい、3つ程の小滝をスキップした場所から下降してしまった。その後の6mCS滝もトポ通り左側を巻いた。斜面がかなり急であるためロープを出し、木の根などをアンカーにしながらトラバースした。
このようにして山道が切れる地点まで到達したが、水量は問題ないレベルまで減少していたため遡行を継続した。ここまでで沢の核心はほぼこえた。ここから先で左側を高巻く滝があったが、しっかりしたフィックスロープが張ってあったため利用させてもらった。このあたりで小さなヤマネと遭遇した。人間を見て驚いたのか、巣にしている岩の隙間に慌てて隠れていった。
沢の最後に二段に分かれた10m弱の滝があり遠目では険しそうに見えるが、近くで見ると大したことはなかった。ノーロープで越えてから水量の少なくなった沢をじゃぶじゃぶ歩き、水がなくなってから100m程詰めた後に一杯水に到着した。
沢装備を解除し、小休止を挟む。羽虫が寄ってきて不快だったのと、バスの時間もあるので早めに下山を開始した。登山道はよく整備されており、歩きやすい。トレイルランニングに最適なのではないだろうか。一杯水から一時間半程で東日原に到着し、20分程待機した後バスに乗り込んだ。奥多摩駅で解散した。
Leave a Reply