8/11 米子沢 沢登り山行
1.対象:魚野川水系 登川 米子沢
2.期間:2020年8月11日 快晴
3.参加メンバー:真道(CL3年)、小池(2年)、橋本OB
4.概要: 5:30 巻機山駐車場発 ~ 6:00 米子沢入渓 ~ 10:30 遡行終了 ~ 11:00 偽巻機山山頂 ~ 12:30 下山
駐車場で装備を整え、米子沢へ向かう。途中、米子沢入渓への注意喚起の看板が並んでいた。以前OBの方が事故に遭われた記録もあるので、初心者向けの沢とは言え、一同気を引き締める。
最初はゴーロを歩き、しばらくすると、くの字状の滝に辿り着く。橋本OBが先行し、クラックの方に簡単なルートを示してくれたが、小池がナメ滝の中央に向かい途中で行き詰る。真道の助けを借り、なんとか引き返し無事突破。
その後、40mの大滝を巻いた。巻道はしっかりしており、初めて見る40m級の大滝に真道・小池は胸を躍らせながら進んだ。事故の記録では、この大滝を巻いた直後OBは滑落したようなので巻道を出た後はより慎重に進んだ。
↑ 栂の沢出合直後の滝は、ロープを出し右壁を真道リードで登る。ここでは、水流の音で意思疎通が図れない可能性があるので、事前にホイッスルの合図を決め登った。
↑17m滝が出現、素晴らしい景観
↑ゴルジュ入り口の5m程の滝は、小池リードでロープを出した。その際、橋本OBはフリーソロで先行。小池は登り終えた後、上部で橋本OBから支点に適した立木の見極めや、沢での引き揚げはムンターヒッチを使用する方が良いとのレクチャーを受けた。
↑ゴルジュ内10m程の滝、小池リードでロープを出す。支点をとれる所が無かったので、ボディビレイで引き揚げた。
↑ゴルジュ内の滝、突っ張りなどを使い突破。
↑ゴルジュ出口後の20m滝は右側から巻いた。
↑そして、15m滝を左から巻くと、大ナメが広がっていた。天気も良く、景色は最高で久々に自然の美しさを目にした。
大ナメ帯は快適かと思いきや所々滑る箇所があり、景観に癒されつつも足元に注意しながら進む。橋本OBは難なく進むが、真道・小池は苦戦する箇所もあった。
そのまま避難小屋に抜けようとしたが、ルートを誤り、避難小屋より先の登山道に合流した。詰めの場面では、草付きがツルツル滑り登り辛さを感じた。上越の沢の巻道はツルツルの草付きが多いようで、滝を巻く際はより注意し、チェーンアイゼンがあると良いと橋本OBから教えて頂いた。
↑沢から這い上がってくる真道・小池
↑その後15分ほど休憩し、偽巻機山に登頂。景色が素晴らしい!
↑ そして、下山
帰りに、橋本OBからお昼ご飯をご馳走になり帰京した。
今回、真道・小池は3回目の沢登りであった。前回までは、奥多摩周辺の小さな沢のみしか行けていなかったので、米子沢の沢筋の広さや滝の大きさに感動した。また技術面から言えば、橋本OBから沢登りのロープワークを教えて頂いたことや沢独特のナメ歩きなどの経験を積むことが出来た。今後も沢という新しいフィールドに繰り出して行きたい。
最後に、、、もしこのブログを覗いてくれている早稲田の1年生・2年生へ
今年の夏は剱で登攀したり、アルプスを縦走出来ないけれども山岳部は積極的に活動をしています。前期はキャンパスにも入れず、オンデマンド授業ばかりでフラストレーションが溜まっているのではないでしょうか?中々この状況で新しいことを始めるのは難しいと思いますが、我々山岳部と一緒に自然で暴れてみませんか?経験豊富な監督・コーチ、頼りになる先輩がサポートします。まだ夏休みは1ヶ月ほどあります、少しでも興味を持ってくれているのであれば連絡下さい。
wasedaalpine@gmail.com
文責:小池
4 comments
大佐古直輝
コメント失礼いたします。
早稲田ワンゲル2年の大佐古直輝と申します。
文中で、「沢での引き上げはムンターヒッチが好ましい」との旨が述べられていましたが、その理由を教えていただきたいです。
設置・撤去が行いやすいからでしょうか。
お手数かと思われますが、返答いただけましたら幸いです。
早稲田大学ワンダーフォーゲル部2年
大佐古直輝
wasedaalpine@gmail.com
ご質問ありがとうございます。5年中島が回答させていただきます。
状況にはよりますが、沢の引き上げでムンターを使う理由は、フォロワーが引き上げの最中にテンションをかけた際に水流の中で身動きを取りやすくするためです。
オートビレイなどのガチガチのビレイではテンションの際にすぐにロープを緩めることができず、流芯に取り残され怪我や低体温症に繋がる可能性があります。
大佐古直輝
返答ありがとうございます。
大変参考になりました。確かにロワーダウンしやすいほうが安全ですね。
我々の活動でも活用させていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
大佐古
wasedaalpine@gmail.com
大佐古様
ワンゲルさんの沢の記録もいつも参考にさせていただております。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
中島